静岡いちご狩りなら山内屋【久能山石垣いちご狩り・直販】

水がこない。。

台風15号の影響で、イチゴにかける水がとうとう1滴もなくなりました。

経験した事がない程の雨が降り、
凄まじい落雷に驚き、
眠れぬ夜が明けた朝には、
信じられない光景が広がっていました。

先代達が築いてくれた給水タンクには、南アルプスの伏流水とも言われる沢の水がパイプをつたって流れ込んでいます。

その沢が一夜にして様変わりしていました。
もちろん、みんなで繋いだパイプも折れたり、流されたり、無くなってしまっていたり、、
みんな途方に暮れました。

久能山石垣いちごは、
石垣に苗を定植する大切な時期を迎えています。
地域の農家は忙しく作業をしていた所でした。

ところが、定植して間もないまだ根も張れたかどうか解らないこのタイミングで、台風15号の到来。

台風14号が思った程の被害ではなかったので、油断していたのかもしれません。
いちごを定植しても、
かける水が無いのです。
農家の一大事です。

急遽また、仲間で山に入って様子を確認する事になりました。
道が陥没していたり、
倒木があったり、
頭の上あたりにつけた目印の蛍光テープが、膝下になっているのを見つけたり、
沢は信じられない状況になっていました。

それでも諦めきれません。
みんな必死で苗を育てて来ましたから。

水もとさえ変わっていなければ。
或いは、水もとを見つける事ができれば。。

変化にビックリしている暇は無く先へ進むと、昔みんなが目印に使っていたという白い板が見つかりました。
何年ぶりかにひょっこり顔を出した様で、農家の先輩たちは大歓喜でした。

その近くです、水もとは。
前回つけた青いスプレー痕が決め手になり、土砂の下を掘ってくれた若手農家のホープが
「あった!！！」
と声をあげた時、泣きそうになりました。

そこからはギアチェンジ👍
お腹も空いたけど石垣いちごが待っている！

道具を持ち寄り、、繋いで、また繋いで、
ここもダメか、
こりゃあヒドイ‥の繰り返し。
最難関の川渡しは切れたワイヤーを活かしながらトラロープで応急処置。
「せーの、よいしょー！」

そして‥
遂にタンクまで辿り着きました。

からっ欠のタンクに水が入った時の
音。
力強い水の音が響き渡りました。

なんとか一時凌ぎはできそうです。
どうか、しばらくはこのまま穏やかな日が続きます様に。

追伸
泥にハマって身動きが取れなくなった私を引っ張りあげてくれた農業男子。
ハチの猛攻撃を受け、2箇所も刺されて激痛を騒いでいる私に
「痛い痛い言えてんなら、命に問題ねーよ」
と声をかけてくれる農業男子。
材料さえあれば水道業者さん並みの作業もなんなくこなす農業男子。
なんと勇ましくカッコいい事！！

農家の男は、
頼りになります👍

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ここ静岡市では、台風15号の被害が続いて、3日経ったいまも断水・冠水で日常が送れない方々が沢山います。
幸い当店には断水被害はありませんでしたが、これをご覧下さった皆さんが手にされる作物に、もし静岡産を見つけた際には、その農産物が豪雨に負けずに見事実った奇跡の結晶である事に、思いを寄せていただけますと幸いです。